若狭の山と峠 22-2 大倉見城址

  大倉見城址は、福井県若狭町十村にある270m程の低山である。この山頂には、室町末期に築城された大倉見城があったところである。三方地方を一望でき、前方が急な崖となっている天然の要塞であったようである。頂上から各稜線にかけ、階段状の城の形跡がみられる。

 登山口はJR十村駅近くで、整備された林道を歩いて、1時間ほどで山頂に着く。 山頂には、東屋やトイレも設置されており、家族連れの散歩、ハイキングに良いところである。

 なお、山頂からは、佐古集落、田上集落に下るルートや、さらには、鏡山へ続く尾根もあり、山慣れた人には、バリエーションルートとして楽しめる。


コース紹介

十村駅近くの登山口から大倉見城址へ     ■対象:家族連れコース

 登山口は、JR十村駅から10分ほど歩いた所にある。車で来た場合、登山口近くの空地に、3台ほどは駐車可能である。登山口からは案内看板に従って、林道に入る。獣害除けフェンスを通過し、すぐの二又では、左手に進む。その先は、1本道で、迷うことはない。道は林道であるが、落ち葉が降り積もり、両側の林も綺麗なので、林道という気はしない。のんびりと森の中の道を登っていくと、20分ほどで、送電線の下を通過するが、そこには最初のベンチが設置されている。さらに進んでいくと、右手に送電線鉄塔が現れ、その先に、2番目のベンチがある。ここは休憩するには、良い場所である。

 この先、道は少し傾斜を増すが、林道なのでそれほど急ではない。さらに進み、山頂が近付くと、右手に山頂に直接登る階段が現れる。その階段を登って山頂に行っても良いが、ここはゆっくりとそのまま林道を進む。すぐに、トイレのある建物を通過し、右手の階段を登れば山頂である。

 山頂は、広々とし、東屋なども整備されているので、昼食をとるには格好の場所である。山頂は、木々に覆われているが、三方五湖の一部や、三十三間山方面の山並みが望める。また、北東方面に続く綺麗な尾根は、階段状の台地にベンチなども設置されており、昔の砦の雰囲気を味わうのも良い。(2019.09.27最終踏査)

 

■コースタイム
 登山口→20分→最初のベンチ→15分→2番目のベンチ→15分→大倉見城址 

地図