若狭の山と峠 12ー1 大黒山・ボンハタ

 大黒山・ボンハタは、口名田小学校の裏手にある低山であり、小学校の学習の場として、よく登られている。ただ、登山道は急なので、ロープなどを頼りに、慎重に登る必要がある。ところどころ、見晴らしの良い地点もあり、眼下の景色を楽しんで欲しい。

 なお、大黒山から飯盛山に向かって、稜線が続いており、山慣れている健脚の方であれば、縦走にチャレンジするのも面白い。(2020.5.29下記に参考情報を掲載)

 


コース紹介

口名田小学校からの往復    ■対象:初級コース
 小浜から国道162号線を名田庄方面に進み、小浜市総合運動場の先の信号を右折し、南川を渡る。突き当たりのT字路を左折し、しばらく進むと、口名田小学校が右手に見えてくる。大黒山、ボンハタはちょうどこの学校の裏手にそびえている山である。登山口の広場は学校の職員の駐車場なので、少し先の公民館の駐車場に車を止めさせてもらうとよい。

 登山支度を整えたら、小学校側へ戻る。カーブミラーのある三差路を過ぎ、車一台がやっと通れる道が左手の山に向かって伸びている。少し行くと、小学校の職員の駐車場がある。その奥に戦没者慰霊の大きな石碑が建っており、石碑の右手に登山口がある。

 登山口には口名田小学校の生徒さんのオリジナルの看板がある。山道はお墓を過ぎて沢沿いを登っていくが、二つ目の鉄製の橋を渡ったら、標識通りに右手の竹藪に入っていく。倒木があって急で、少し歩きにくいが、ロープも張られていてはっきりとした登山道だとわかる。少し登ると、右手が開けてくる。さらに進むと、岩がゴロゴロした場所に着くが、ここが見晴し台である。ここからは眼下に南川と、口名田地区の集落を望むことができる。

 ここから、さらに登山道標識通りに進んでいく。急な坂の直登が多いので、ゆっくりと歩を進めよう。やがて第2の休憩場所となる、緑に覆われたスマトン広場に着く。スマトン広場の名前は、ここで休憩をして、疲れを癒し、新たに活力を得ようと、生徒さんが名付けたスマイルトンネルの略である。

 広場からは、つづら折れの道となり、これを登りきると、急に道が緩やかになり、両サイドが開ける。ここからは名田庄側と小浜側を望むことができる。高速道路の高架も見え展望を楽しませてくれる。ここからは、いよいよ、大黒山への急な登りである。少し岩もあるが、春にはイワカガミなどが咲き、その花々を楽しみながら登ることもできる。しばらくで、大黒山山頂(380m)に着くが、樹々に覆われた静かな山頂である。樹々の隙間から西に円錐形の青葉山を望むことができる。

 ここから、標識に従って、ボンハタに向かう。尾根はいったん下り、ミズナラの急な林を登っていく。突然、視界が開け、真っ青な海が眼下に広がる。ボンハタの手前の稜線である。ここからは、若狭湾と久須夜ケ岳、常神半島と御神島、が望め、少しかすんで見えるのが越前海岸である。

 展望を楽しんだ後、西へ5分ほど歩くと、ボンハタ頂上(413m)に着く。狭い頂上であまり展望は効かない。

 下山は、転ばないように、慎重に下って行こう。大黒山からの下りには、支尾根があるので、間違えないように赤テープを追おう。ロープもしっかり掴んで下りていくと安全である。

 

■コースタイム

  登山口→10分(5分)→見晴し台→25分(15分)→スマトン広場→35分(20分)→大黒山380m→15分(10分)→ボンハタ稜線→5分(5分)→ボンハタ山頂413m

  (  )内は逆コースのコースタイム

 

地図

 

 

【参考情報】大黒山~飯盛山への縦走
 縦走路は、倒木や灌木の張り出しで、一部歩き難いところはあるが、概ね問題なく歩ける。距離が長く、健脚向きで、また、間違いやすい尾根の分岐等もあるので、地図読みが必要である。ただ、赤テープ等も随所に付けられているので、慎重に行動すれば問題ない。

この区間は、自然林が多く、気持ちが良い。後半になるにつれて、杉や檜の植林も多くなるが、さほど気にならない。ただ、残念なのは、ほとんど展望がないこと。ボンハタ手前の切り開きと、飯盛山山頂以外は、木々の間から若狭湾の海が見える位である。

飯盛山からの下山は、飯盛寺か見谷集落になるが、いずれにしても、事前にデポ車を配置しておく必要がある。どちらかというと、見谷の林道の入口に配車しておく方が、時間のロスは少ない。

途中で特に気を付ける箇所を列記する。

①P365と三角点の中間辺りの尾根が左に曲がる地点で、右の岩の点在する尾根に誘い込まれ易いので注意が必要である。

②P389の先に、少し大きな岩があるが、ここは左から巻く。巻き終わり付近が急傾斜なので、注意して進む。

③P461の先には、大きな岩がある。少し手前で右手の作業道を進み、一旦下って、岩場の前に出る。岩場の右手には、しっかりとした巻き道が付いているので、問題なく進める。

④左折点の手前は急傾斜である。逆から来た場合、右手の尾根に入る辺りが難しいので、要注意である。

⑤上記以外にも、尾根の分岐等で迷いやすいところがあるが、地図やテープを確認すれば、問題ない。(2020.05.29踏査)

■コースタイム(参考)

 ボンハタ→1時間10分→P365→45分→三角点(393.2m)横→20分→P389→25分→P414→20分→P461→25分→左折点→

  30分→飯盛寺道合流→20分→飯盛山

地図