県境稜線 X 赤坂山~三国山~黒河峠

 黒河峠は、福井県敦賀市から滋賀県マキノ町に抜ける林道が通っている。なお、林道は、福井県側、滋賀県側とも、かなり荒れているので、注意が必要である。
 黒河峠から三国岳を経て、赤坂山までは登山道が整備されており、ハイキングコースとして、多くの登山者でにぎわっている。
 なお、このルートの内、明王の禿までは、道は県境稜線を外れ、尾根をトラバースするように付けられている。県境を歩かれたい方の為に、一般ルートではないが、県境の案内を参考に紹介する。


コース紹介

 ここでは、逆コースとなるが、黒河峠から赤坂山への縦走コースを紹介する。
 (一般コース-黒河峠から赤坂山)
 敦賀市内から山集落へ車で向かう。山集落を過ぎると、黒河林道となり、舗装が切れる。途中までは比較的道は良いが、黒河峠に近付くにつれ道は悪くなる。道路の凹凸が大きくなり、普通乗用車では時々車の底をする。凹凸を良く見て、慎重に車を進めてほしい。なお、峠までの途中、何本か林道を分けるが、本流に沿って車を進める。道の勾配がきつくなり、やがて黒河峠に着く。峠には駐車できる場所があり、そこから林道を30m程進んだ所が登山口である。登山口には、大きな標識と入山カードを入れるポストが設置されており、その周辺でも車は何台か止められる。なお、敦賀から登山口まで13㎞程であるが、道が悪いので、1時間近くみておいた方が良い。
 登山口から赤坂山までは、赤坂山歩道として良く整備されておりおり、快適な登山が楽しめる。登山口からは、尾根の左側をトラバースするように、熊笹と雑木林の中を進む。約5分で林道に出る。その林道を100m程左方向に進むと、右側に再び登山口の標識がある。所々階段状に作られたしっかりとした道を進む。左手に琵琶湖が見えるようになり、30分程で展望台のような所に出る。琵琶湖方面の眺めが素晴らしく、ひと休みするのも良かろう。さらに登り続けるが、道が下り出すとすぐにテントが2張り位張れる広場に出る。川が流れており、先ほどの展望台からは25分程であるが、ここも絶好の休憩場所である。
 この広場を過ぎると、すぐに三国山への登山道の分岐に出る。登りの元気な内に三国山を往復してこよう。道はやや細くなり、両側から木々が覆い被さってくるが、道はしっかりしている。やがて階段状の道となり、急登をすればすぐに三国山山頂である。山頂は、こぢんまりとしており、三等三角点がある。周りの木が繁っており、山頂からの展望はあまり良くないが、伊吹山などが望まれる。なお、分岐から三国山往復は、頂上での休憩を入れても40分程度の道のりである。
 分岐に戻ったら、赤坂山を目指して進もう。分岐からは、少し下った後、水平な道となるが、ブナ林の中の気持ち良い道である。しばらくすると沢を横切り、すぐに明王の禿が目の前に迫る場所に出る。ここから少しの登りで、明王の禿に着く。三国山への分岐からここまで約25分の道のりである。ここは、花崗岩が風化し崩れたガレ場で、残った岩が峻立しており、アルペンムードを感じさせる所である。なお、左側には危険の標識と共にロープが張られており、近づかないよう注意したい。
 明王の禿から少し下ると、峠のような広場に出る。この辺りも気持ちの良い所である。ここからさらに少し下ると、いよいよ赤坂山への登りとなる。熊笹と低木の間を登って行くが、森林限界を越えた高山の趣がある。明王の禿から約20分で赤坂山山頂に着く。山頂は、草原状の広い場所で、360度の大パノラマが楽しめる。琵琶湖とその周辺の町や山々はもちろんのこと、若狭の山々や日本海も見渡せる。
 頂上での展望を十分楽しんだら下山することとしよう。帰りは、もと来た道を黒河峠まで引き返すことになるが、峠まで約1時間15分の道のりである。
 黒河峠からは、黒河林道を通って敦賀へ戻る他、帰る方角によっては、滋賀県のマキノ町に向かうルートもある。マキノ町の白谷地区までは、約5㎞程の距離であるが、最近道がかなり荒れている。ただ、距離が短いので、敦賀に向かうよりは楽かもしれない。徒歩でも1時間ほどの距離であるので、縦走後の下山路としても問題ない。なお、白谷集落には、老人憩いの家・白谷温泉もあり、ひと風呂浴びて帰るのも良いだろう。

 

(県境稜線コース-黒河峠~明王の禿)
 黒河峠の赤坂山登山口より少し敦賀側の一番高い辺りから、山に入った。この少し先には、左側(敦賀に向かって)に林道が延びていた。山に入った所は、雑木と熊笹の尾根であるが、藪は濃くなく歩きやすい。すぐに左手に古道が現れる。この古道は、この先も三国山手前の谷近くまで続いているようであるが、道に木が覆いかぶさっている所もあるので、歩きやすい所を選んで歩く。10分強で、先ほどの林道を横断する。この付近で、赤坂山遊歩道も一度この林道に合流している。
 この先も先ほどの古道があり、歩きやすい。熊笹も消え、ブナなどの林となる。この辺りは、急坂であり、イワウチワが群生している。林道から20分ほど登ると、平らな尾根となり、美しい林が広がっている。
 この先は、尾根はなだらかであるが、小さな木が寝てきて、歩きにくい。さらに進み、正面に三国山が見えてくる頃より、藪が濃くなり、木も曲がりくねっていて、さらに歩きにくくなる。県境は、まっすぐ三国山に伸びているが、まっすぐ進むのは、困難となり、右手の尾根を進んだ。できるだけ三国山に向かうため、、一旦小さな谷を渡ってから尾根を西に向かったところ、三国山の北方稜線に出た。ここから、約3分で、三国山に着いた。
 三国山からは、赤坂山遊歩道に下る道を進む。すぐに右手に木が切られた道状のの所があり、ここから県境稜線に乗る。ここには虎テープが付けられており、この先も明王の禿までテープが付けられている。刈り込みされている所もあるが、この先稜線が複雑なので、この虎テープを参考に歩くと良い。
 すぐに道は急な下りとなり、やがて谷に出る。この谷を少し下り、左手の尾根に取り付く。ブナの混じる潅木帯を過ぎると、藪が濃くなる。この辺りは尾根が広いので、注意して進む必要がある。やがてルートは、左手に折れるようになり、下っていく。正面に明王の禿が見えるようになり、大岩の横を下っていく。この辺りは、刈り込みがしっかりとされており、わかりやすい。鞍部まで下り、少し登れば明王の禿に着く。(2005.8.29)

コースタイム

 (一般コース)
 黒河峠→55分(40分)→三国山への分岐(三国山往復40分)→25分(20分)→
 明王の禿→20分(15分)→赤坂山
 (注)カッコ内は、逆コースのコースタイム

 

 (県境コース)
 黒河峠→1時間40分→三国山→1時間→明王の禿

地  図