県境稜線 L 五波峠~権蔵坂~杉尾坂

  杉尾坂は、福井県おおい町名田庄・虫谷地区から京都府の美山町に抜ける峠であるが、京都府側は、現在、京大演習林の中に入っていく。杉尾坂へは虫谷から林業用の作業道があり、短時間で杉尾坂に登れる。また、昔の峠道は、この作業道の概ね東側の斜面に付けられているが、尾根への取り付き付近と、県境稜線手前はまだトレースできていない。
 県境稜線のこの区間は、尾根歩きというより、尾根から尾根に渡り歩く感じで、登り下りが意外ときつい。また、複雑な地形であり、地図とにらめっこしながら、慎重に進む必要がある。なお、この区間のほとんどで、福井県側が杉の植林、京都府側が自然林となっているので、その境界を歩くようにすれば、比較的迷わずに歩くことができるが、以前沢山付いていた目印のテープが殆ど無くなっており、また、ユズリハやシダの生え混んでいるところがあるので、注意が必要である。昔じゃまをしていた熊笹がほとんど消えて歩き易くなっていたのに、歩きづらい尾根に変わってきている。
 途中の権蔵坂は、福井県おおい町名田庄・染ヶ谷から五波峠へ行く途中から、京都府の美山町へ越える峠である。福井県側から、権蔵坂に至るルートは、山と峠の項に記載している。(2016.11.25追加)

                     ( 2017.6.28一部修正)


コース紹介

逆コースとなるが、杉尾坂~五波峠へのコースを紹介する。
 杉尾坂の看板の所からは、県境稜線を西に進む。すぐにあるピークは、右に巻くように道が付いている。巻き終わると、京大演習林へ入っていく登山道の右側に、「五波峠→」の標識があるので、藪っぽい尾根に入っていく。入口付近は木がかぶさっているが、その先ははっきりした道はないものの、比較的歩きやすい。尾根の福井県側は、杉の植林、京都府側は、自然林の好対照な尾根である。
 小ピークを越え、鞍部に着くと、虫谷からの尾根の展望が開ける。さらに、次の小ピークでは、少し右に振るように下っていく。次の小ピークからは、右に下っていくが、左手の尾根に入らないように注意が必要である。この下りは急で、下った所の鞍部が、櫃倉谷源頭である。ここには標識が設置されている。
 登り返すと、次の細長いピークになるが、その西の端で、ルートは北に大きく振る。右下に林道が見えるようになり、鞍部に下ると、林道と合流する。
 林道と分かれ、前方の広い尾根を登るが、このあたり京都側の林がとても美しい。次のピークでは、ルートは右に折れるが、ここも南に下る尾根に入らないように注意が必要である。ここには、標識を設置している。
 このピークから下った所が、ロクロ谷源頭で、京都側のなだらかな地形が美しい。ここにも標識が設置されている。ここから急な登りがあり、突き上げた所で、明瞭な尾根に合流する。権蔵坂へは右手に進むが、逆コースできたときは、直進してしまい易い地点なので、注意が必要である。この地点から少し先で、ルートは下り始めるが、左に回りこむように進む。このあたりからは、杉の植林とも分かれ、下っていくと、ロクロ谷左又の源頭に着く。このあたりは、気持ちのよい自然林が広がっている。
 この鞍部から登り始めると、再び福井県側に杉林が現れる。やがて、P720に着き、ここを右折するように進む。ここにも標識を設置している。ピークからは、杉林の急斜面を下る。やがて、細い尾根となり、左右杉林の中をさらに下ると鞍部に着く。そこから登り返すと、P695である。ここにも山歩仲間の方の標識が設置されている。
 ピークから右手に下り、下ってすぐに左の谷筋へ直角に左折(直進しないように注意)すると、すぐに権蔵坂に着く。
 権蔵坂には、峠の由来を書いた看板なども設置されている。京都側は、開けた地形となっており、しっかりとした峠道が残っているが、福井県側は、杉林の中で道がわかり難くなっている。(福井県側の詳細は、「山と峠」の項参照)
 権蔵坂からは、杉林の中を登っていく。右側が杉のパターン、左右自然林のパターンが現れ、その先で細長いピークとなる。最高点が、P692で、小さな標識がある。P692の前後には、ユズリハの群落があり、歩きにくい。再び、福井県側が杉のパターンに戻り、下っていくと鞍部に着く。その先で、分岐となっており、前方のピークに登らず、杉の境界に沿って右に下っていく。この辺りは、少しややこしい所である。杉の境界線に沿って左手方向に一旦下り、正面の尾根を登っていく。
 登ったピークが、P682で、ここにも小さな標識が設置されている。ここからは、右に折れて、杉林境界を進む。この先の小ピークを越えた鞍部が、坂谷源頭で、標識がある。ここからは、急登となり、やがて中山谷山分岐に着く。中山谷山は、左手方向で、五波峠は右に進む。逆コースで来た場合、中山谷山方向に直進しやすいので、注意が必要である。
 ここからは、尾根はなだらかとなり、ちょっと下った鞍部は平らな地形となっている。次のコブでは、以前は熊笹が邪魔をしていたが、今はない。次の小ピークでは、右の杉林側に回りこんで下っていく。

 この辺りからきれいな林が、五波峠まで続いている。広い尾根の中、気持ちよく進んで行くと、石碑のある五波峠に着く。(2017.6.28一部修正)

 

【2012.9.2の最新情報】
○稜線上に、ユズリハや、背丈ほどのシダの生え込んで入る所があります。また、以前多く付けられていたトラテープ等の目印がほとんどなくなっているので、地図と磁石を頼りに、慎重に進む必要があります。従って、時間に十分余裕をもって行動して下さい。
○今回の探査では、稜線が大きく左に曲がる720m位のピークで、道がわからなくなりました。この地点は、要注意です。

 

【2014.11.24の最新情報(権蔵坂~五波峠)】

○稜線上のユズリハが生えこんできていますが、踏み跡はしっかりしています。また、途中にあった熊笹は、すっかりなくなっています。

 

【2017.6.23の最新情報(権蔵坂~五波峠)】

○途中、ユズリハの生え混んでいる所があり、道が分かり難くなっています。また、テープ等の目印も殆ど無くなっていますので、注意が必要です。また、P692とP682の間のトラバースルートは、南側のピークに誘い込まれ易いので、細心の注意が必要です。杉林との境界が参考になります。

コースタイム

杉尾坂→30分→櫃倉谷源頭→20分→林道合流→15分→ロクロ谷源頭→20分→ロクロ谷左又源頭→10分→P720→15分→P695→10分→権蔵坂→15分→P692→20分→トラバースルート分岐→10分→P682→15分→坂谷源頭→10分→中山谷山分岐→30分→五波峠
(逆コースも、ほぼ同じコースタイムで歩けると思われる。)

地  図